3.11と私
8年前のあの日あの時。
私寺島は、劇団四季の裏方をやっていました。私が携わっていたとある大型ミュージカルの本番中、しかも吊りものと呼ばれる舞台上空の大道具が動いている最中に大きな揺れがあり、非常に危険な状態で即公演中止となりました。
舞台上で事故が無かったのが不幸中の幸いでしたが、千人のお客様のほとんどが帰宅できなくなり、徹夜でその対応に追われたのを思い出します。
翌日、地震によって壊れた大道具をすべて復旧し、翌々日の日曜日から通常どおり公演しました。東北地方が大変なことになっている中、ミュージカル公演をやるのが果たして正解なのか当時は自分たちでも分かりませんでしたが、毎日お客様は来てくださっていたので、せめて首都・東京は一日も早く日常を取り戻さなければという思いで日々公演を行っていました。
計画停電等様々な理由で電車がなかなか復旧せず、2週間ほど楽屋に泊まりこみでしたが、いわば社会的使命感のようなものだけで頑張っていました。(当然体重も大幅に減りました…。)
前職の演劇業界であっても、例えば障がいのある子どもたちのための全国無料公演を行ったりといった社会的使命に基づく精神というものは痛いほど植え付けられていましたので、国家資格で仕事をしている今の私も常にそういった意識は持っていなければならないと考えています。
災害といえば、平時においては防災・備蓄といったことがまず浮かびますが、いざというときに我々行政に関わる専門家が社会に役立てることは決して少なくはありません。(罹災証明書の発行支援等)常日頃から、万が一のときに、自分たちでできることは何かを意識して業務を行っていきたいと思います。
行政書士 寺島朋弥
■コメント
コメントはありません
■コメントの投稿